アキコさんの空き家通信

空き家イメージ

空き家のイメージ

現在、駒ヶ根市の空き家の数は、約328戸(令和2年調査)と推測されています。空き家と一言で言っても、その問題は千差万別。ここでは、さまざまな課題や対応例等、空き家に関する情報発信を行っていきます。

空き家を負の財産にしないために。果たしてアキコさんの家は無事見つかるのか。


「アキコさんの空き家通信」は、市報こまがねに隔月で掲載しています。

登場人物

アキコ

アキコ

田舎暮らしに憧れ2年前に移住。

空き家をリノベーションし新生活を始めたい。

タミオ

タミオ

空き家の所有者。高齢で管理に困っている。

空き家を探すアキコ

空き家はたくさんありそうだし、小さいまちだから空き家の情報は行政が持ってるよね。空き家にしておくよりも使った方が良いに決まってるから、オーナーさんもすぐに貸してくれるはず。早く引っ越したいなあ。

アキコ

…ん…あれれ全然見つからないじゃん。

確かに空き家はある。でもいろいろな理由で「使える」空き家がない。「あの家も空いている」という情報だけは入ってくるけれど、ここもダメ、あそこもダメ。私の家は…このまちはどうなってしまうんだろう。

volume.2(市報こまがね令和5年3月号)

アキコさんは空き家物件の相談に、市役所を訪れました。

市空き家バンク担当者

現在市で紹介できる物件は「空き家バンク」に登録されている6件です。

アキコ

えっ…それだけ…
 

市空き家バンク担当者

はい…。この3年で20件ほど売買が成立していますが「片付けができていない」「相続登記が完了していない」などの理由で、登録申請される空き家はまだ少ないんです。

アキコ

空き家自体は300件以上あるって聞いていたのに。もしかしたら「空き家バンク」って制度が知られていないのかも…

空き家バンクとは

空き家バンクのイメージ

空き家バンクは、市内の売りたい・貸したい空き家を市に登録していただき、空き家を買いたい・借りたい方へ情報を提供する仕組みです。空き家オーナーは物件を多くの人に検討してもらえ、探す側も物件を見つけやすくなるというメリットがあります。

volume.3(市報こまがね令和5年5月号)

アキコさんは散歩中に、困った顔で空き家を見つめる男性に出会いました。

アキコ

ここって誰か住んでいるんですか

男性

ここは空き家だよ。だれも管理できてないみたい。

アキコ

本当だ、庭木が伸び放題ですね。屋根も今にも崩れそう。

男性

この辺は通学路にもなっているし、いつ子どもに危害が加わるか心配で。近所も困っているんだよ。
 

アキコ

空き家を放置すると、いろいろな問題が出てくるんだ。

空き家を放置すると何がいけないの

  • 土地や建物が荒れて近所に迷惑を掛ける
  • 害虫や害獣が発生しやすくなり、周辺環境が悪化する
  • 壁や屋根が崩れ落ち、事故につながる恐れがある
  • 犯罪に利用される恐れがある
  • 特定空き家に指定されると、固定資産税等が増額される可能性がある

市では、空き家の改修費用を補助しています。詳しくは次のページをご覧ください。

volume.4(市報こまがね令和5年7月号掲載)

アキコさんが市役所を訪れると、空き家所有者のタミオさんが相談に来ていました。

タミオ

空き家を持っているんだけど、いずれ売りたいんだよ。住まないと家は傷むんだら。

市空き家バンク担当者

そうですね。人が住まなくなると、家は急激に老朽化していきます。

草刈りや木の剪定も大切ですが、定期的な空気の入れ替えも重要です。空き家を良い状態にしておいたほうが、買い手も付きやすいですよ。

アキコ

なるほど。買う側としても、管理されている状態の良い空き家がいいよね。

空き家の状態を維持するため必要な管理は

  • 定期的な見回りや空気の入れ替え
  • 敷地や周辺の除草
  • 庭木の伐採、枝おろし、剪定 など

高齢や遠くに住んでいるなどの理由で管理できない場合には、業者に頼む方法もあります(有料)。空き家でお困りの方は、一度市役所にご相談ください。

volume.5(市報こまがね令和5年9月号掲載)

空き家の管理に困り、市役所で相談中のタミオさん。

タミオ

そもそも田舎の古い家なんて売れるのかね。

市空き家バンク担当者

近年は、全国から空き家の問い合わせが増えています。古い雰囲気に魅力を感じ、あえて空き家を購入してDIYなどで改修を楽しむ人もたくさんいるんですよ。

タミオ

ほお。自分にとってはただの古い家だが、魅力を感じてくれる人もいるんだなあ。

アキコ

あのー、お話し中にすみません。実は私、空き家を探していまして。

 

タミオ

なんと。本当かい。

生まれ変わる空き家

市内でも飲食店や宿泊施設などさまざまな用途で空き家が生まれ変わっています。ただしニーズがあっても、空き家を放置しているだけではマッチングできません。まずは空き家バンクに登録するなど「貸したい」「売りたい」といった意思を積極的に示すことが大切です。

この記事に関するお問い合わせ先
商工観光課 移住・交流促進室

〒399-4192
長野県駒ヶ根市赤須町20番1号
電話 0265-83-2111(代表) 内線436
ファックス 0265-83-1278
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更新日:2023年08月20日