自社の強みを生かし 稼ぐ力を探る(1月30日)

講演する株式会社ビームスの近藤さん
市と駒ヶ根商工会議所は「稼ぐ力を伸ばすには」をテーマに、経営講座を駅前ビルアルパで開き、中小企業事業者など約70人が参加しました。これは、本年度に株式会社ビームスと連携して実施した「新商品開発・既存商品ブラッシュアップ支援事業」を踏まえ、より多くの企業にヒントをつかんでもらうことを目的に実施。同社バイヤーからの自社の取り組みや自治体との連携事業の紹介、市事業に参加した4社の担当者を交えたトークセッションが行われました。
講演で、同社バイヤーの近藤洋司さんは、日本の良いものを国内外に発信していく事業「BEAMS JAPAN」を紹介。商品の仕入れや開発を行う際の視点から「商品を通じて、各地の地域性や企業の技術力をお客さんに紹介できる点を大切にしている」と説明しました。
トークセッションを行った皆さん
後半のトークセッションでは、市連携事業に取り組んだ4社が登壇。久保田織染工業株式会社、塚田理研工業株式会社、トヨセット株式会社、株式会社ヨウホクの担当者を交え、事業を通して取り組んだ思いや大変だったこと、決められたテーマでの討論などを行いました。「企業間取り引きを中心に展開する会社が、消費者との取り引きの発想を得るには」というテーマで、塚田理研工業の北原大樹さんは「自社の技術が消費者のどこに刺さるのかわからず苦労した」と振り返りました。それに対し、ビームスの近藤さんは「消費者需要に合わせるだけでなく、自分たちの技術を伝えるような名刺代わりの商品作りから進めていく方法もある」と伝えました。
参加者は、興味深くうなずくなどして熱心に聴講。地域や自社の強みを生かした商品作りなどへの理解を深めました。
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更新日:2025年02月13日