戦後憲法学の権威 芦部信喜氏を知る(12月3日)
企業の担当者から説明を受ける生徒たち
市は、芦部信喜氏の生誕100周年を記念した講演会を開催し、約150人が聴講しました。これは、駒ヶ根市(旧赤穂村)出身で、戦後憲法学の権威とされる芦部氏の功績や人物像などを紹介し、郷土への誇りを醸成するため行われたものです。
登壇した伊那北高等学校同窓会の岩崎靖事務局長は「伊那北高等学校同窓会が所蔵する芦部関連資料」と題し講演。実物が見つからず芦部氏の幻の論考とされた「新憲法とわれらの覚悟」が掲載された雑誌「伊那春秋第4号」が中沢区在住の方の土蔵で見つかり、同窓会に寄贈された経緯を説明しました。見つかった論考について「現代の憲法学の起点となっている論考が戦後すぐの駒ヶ根市で生まれた」と語りました。
また、この日は元最高裁判所判事の那須弘平さんから、芦部憲法の内容に触れながら、芦部氏の功績についての講演もありました。
伊藤市長は閉会のあいさつで「芦部先生の功績は駒ヶ根市民にとって誇りあるもので、市民の皆さんと共に後世に伝えていきたい」と総括しました。
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更新日:2023年12月25日