下水道の基礎知識
下水道の役割

下水道は、雨水の排除による浸水防除をはじめ、地域環境の改善やトイレの水洗化、河川など公共用水域の水質保全、下水の持つ熱エネルギーや処理水の活用、施設の多目的利用など、多くの役割を担う都市施設です。
下水道のしくみ
「下水道」とは、汚水と雨水を集めて排水するための管路やポンプ施設等の排水設備と、これに接続して下水を処理するための処理施設等の下水道施設により構成されています。
「下水」とは、汚水、雨水と家庭や工場などから発生する使用済みの汚れた水であり、「下水道施設」とは、これらの汚水や雨水を排除したり処理する施設全体を示すものです。
下水道の排除方式
下水を集める方法を排除方式といいます。排除方式には、分流式と合流式があります。
分流式
汚水と雨水を別々の下水道管で集める方式で、雨水は河川や海などの公共用水域に放流され、汚水は処理場に集められ処理されます。
合流式
汚水と雨水を一つの下水道管で集める方式で、一定以上の雨水が集まると途中で分水し河川などの公共用水域に放流します。この方式は、古くから大都市などで採用されてきましたが、汚水と雨水が混ざって放流されるため、十分な処理ができず、現在では合流式下水道改善計画が進められています。
駒ヶ根市の下水道は、分流式になっています。
下水道の種類
下水道の種類は、下水道法により公共下水道、流域下水道、都市下水路の3種類となっています。なお、下水道事業とほぼ同じ目的を持つ事業として、農業集落排水事業、合併処理浄化槽設置整備事業などがあります。
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更新日:2025年03月10日