議員研修の報告(令和4年度)

駒ヶ根市議会では、市政の発展・向上のため、また見識を広げるため、年間を通じて議員研修を実施しています。4月~2月に実施した研修についてご報告します。

消費者トラブルと特殊詐欺被害防止(4月8日)

【講師】消費生活センター相談員 木下身和子さん

通信販売・訪問販売・電話勧誘販売に加え、オレオレ詐欺のような特殊詐欺も後を絶たないようです。被害に遭った方の8割は、「見破る自信があった」と答えているとのこと、人ごとではないと感じました。一人で悩まず、まずは相談することが大事です。

令和4年4月から駒ヶ根市消費生活センターでは、広域連携により、伊南4市町村の住民の消費生活相談を受ける体制となりました。

光前寺の歴史(5月13日)

【講師】光前寺副住職 吉澤道信さん

宝積山光前寺のご開帳に併せて、光前寺の歴史と貴重な文化財について説明を受けました。

ご開帳とは霊験あらたかにして、日頃は本堂の奥に安置秘蔵する仏像や、本尊(不動明王)の扉を開き、帳(とばり)をあげて何年に一度と期を定めて拝する法会(ほうえ)のことであり、今年は7年ぶりの貴重な秘宝文化財を本堂奥で拝観できました。

本尊と結ばれている回向柱(えこうばしら)に願いを込め、めったに拝めない仏像を案内していただきました。

駒ヶ根市郷土館の歴史と市の文化財(5月13日)

【講師】駒ヶ根市立博物館専門研究員 宮脇正実さん

今年は、旧駒ヶ根市役所庁舎(郷土館)建築100年目の節目ということもあり、駒ヶ根市郷土館を研修会場として使用しました。市の文化財に加え、駒ヶ根の偉人も含めた説明を受けました。

旧駒ヶ根市役所庁舎(郷土館)は、大正11年(1922年)10月に赤穂村役場として、建築費5万円をかけて竣工された建物です。

近世コロニアル様式を取り入れてあり、内部装飾も近世ルネサンス風で、当時の村役場としては豪華なものでした。昭和51年3月に市の有形文化財に指定され、当時の「福澤泰江村長」の構想により、伊那村(東伊那)出身の「伊藤文四郎工学博士」が考案設計したものです。

議員のための政策立案等の初歩(7月1日)

【講師】議会事務局実務研究会 吉田利宏さん

元衆議院法制局職員で、現在は議会アドバイザーなどを務める吉田利宏さんを講師にお迎えし、政策立案等の初歩として条例の作り方などについてご説明いただきました。

議員提案条例の意義をはじめ、他議会の事例などを踏まえながら、わかりやすく説明をいただきました。また、演習問題により、条例制定のための調査・議論・立案方法などについて、グループワークを通じてより実践的な研修を行いました。

森林環境整備・地域産材資源の利活用(10月7日)

【講師】NPO法人森の座 西村智幸さん・上杉勝英さん

森林整備や住宅地の庭木の伐採、炭焼きや薪の販売など森の副産物を多面的に活用し森林に関わるさまざまな事業を行っているNPO法人森の座の西村智幸さんと上杉勝英さんを講師にお迎えし、森林・林業の現状、NPO法人の活動概要、伊那市50年の森林ビジョンなどについて説明をいただきました。

森林・林業の世界に入ったきっかけ、地域の森林の現状と林業従事者数の推移などをはじめ、NPO法人の活動を通して行っている森林整備、地域環境整備、山間地域支援など幅広い説明をいただき、森林事業に関心を持つ良い機会になりました。

 

地域課題の解決に向けた政策型議会への変革(11月4日)

【講師】早稲田大学マニフェスト研究所ローカル・マネージャー(兼)招聘研究員 長内紳悟さん

早稲田大学マニフェスト研究所において議会改革などの支援を行っている長内紳悟さんを講師にお迎えし、議会基本条例に基づく、議会の活性化や政策立案などについて説明をいただきました。

議会基本条例の意義をはじめ、駒ヶ根市総合計画の各施策を踏まえ、他議会の先進事例を交えながら、政策立案するためのサイクル、住民視点を発見する重要性などについて説明いただきました。これまでの活動を振り返るとともに、議会の変革というキーワードのもとに今後の議会活動に活かしていきたいと思います。

ハラスメント研修(1月13日)

【講師】青木法律事務所弁護士 青木謙一さん

「議員活動におけるハラスメントとは」をテーマに、ハラスメントと法律の関係性をはじめ、ハラスメントの定義や種類、他自治体が制定したハラスメント防止条例、また、実際の判例などを引用し分かりやすくご説明いただきました。
今回の研修を通じて、ハラスメントの知識向上と議員間での意識共有を図ることができたとともに、駒ヶ根市議会における政治倫理条例(議員の責務や議員が遵守すべき政治倫理基準などを規定した条例)の制定に向けたきっかけづくりとなりました。
今後、条例制定に向けて検討を始めます。

普通救命講習(2月3日)

【講師】上伊那広域消防本部 伊南 北消防署 加藤裕貴さん

災害発生時などにおける議会活動の危機管理対策の一環として、伊南北消防署より救命救急士を招き、普通救命講習を受講しました。
万が一の時に人命救助ができるよう、一次救命措置(心肺蘇生法とAEDの使用)について説明を受けた後、各グループに分かれて実際に胸骨圧迫(心臓マッサージ)やAED操作などの実技を行いました。
人が倒れていたら、まず救急車を要請し意識の確認をすること、心肺停止時は、胸骨圧迫を繰り返し、その後AEDを使用することなど、迅速に命を救うために繰り返し行いました。

障がい者スポーツ「ボッチャ」推進の取り組み(2月3日)

【講師】NPO法人地域支え合いネット  副理事長 下嶋一義さん、理事 齋藤龍一さん

「ボッチャ」は、ヨーロッパで生まれた重度障害の方々のために考案されたスポーツで、パラリンピックの正式種目です。近年では障害の有無に関わらず、老若男女誰でも楽しめるスポーツとして注目を集めています。ジャックボール(目標球)と呼ばれる白いボールに、赤・青それぞれ6球ずつのボールを投げたり、転がしたり、他のボールに当てたりして、いかに近づけるかを競います。
初めて体験する議員も多い中、ジャックボール目掛けて奮闘する姿から、一人ひとりの個性が垣間見られました。特別な練習など必要なく、今回は車椅子の方も参加され、どなたでも一緒に楽しめる競技です。チームワークの大切さが体験でき、多くの方に広めていきたいです。

この記事に関するお問い合わせ先

議会事務局

〒399-4192
長野県駒ヶ根市赤須町20番1号
電話 0265-81-6191(直通)
ファックス 0265-83-4348
お問い合わせフォームはこちら

更新日:2023年04月25日