友好都市 磐田市(静岡県)

サーフィンなども行われる磐田市遠州灘
提携年月日
昭和42年1月12日
提携の経過など
Jリーグのジュビロ磐田のホームタウンとして有名な磐田市とは、「早太郎伝説」を縁に友好都市を提携しました。磐田市では、悉平太郎(しっぺいたろう)伝説と言います。
磐田市の歴史は古く、奈良時代には国府・国分寺が置かれ、江戸時代には東海道五十三次の見附宿として繁栄してきました。
現在は、自動車やオートバイ、楽器、金属などの工業都市として発展を続けており、製造品出荷額などは、静岡県内でトップクラスとなっています。
農業や水産業も盛んで、静岡県内で有数の農業生産額を誇っています。農産物では、温室メロンやお茶、白ネギ、海老芋、チンゲン菜、海産物では、遠州灘のシラスやトラフグなどが有名です。
平成17年4月には、磐田市・福田町・竜洋町・豊田町・豊岡村が合併して、新しい磐田市が誕生しました。
早太郎伝説

見付天神 矢奈比賣神社に祀られている悉平太郎像
今から約700年前、光前寺に「早太郎」という大変強い山犬が飼われていました。同じころ、遠州府中(現在の静岡県磐田市)の見付天神 矢奈比賣神社(やなひめじんじゃ)では、毎年行われる祭りの夜に、1人の子女を神前に人身御供として差し出す悲しい習わしが行われていました。
この話を聞いた旅の社僧一実坊弁存は、神仏に祈願して祭りの様子をさぐり、子女をさらう怪物(ヒヒ)が光前寺の早太郎を恐れていることを知りました。弁存は、信州信濃の光前寺を訪れ、早太郎を借り、見付天神社に連れて行きました。
祭りの夜、子女の代わりとなった早太郎は、怪物を退治し、村の災難を取り除きました。
弁存は、この恩に報いるため、大般若経を書き写し、見付天神社から光前寺へ奉納しました。
以来、早太郎こそ不動明王の化身であり、災難除け、厄除けの霊犬として広く信仰を集め、今もなお磐田市からの参拝が続けられています。
磐田市では、早太郎のことを「悉平太郎」と呼んでいます。
磐田市イメージキャラクター「しっぺい」

イメージキャラクター「しっぺい」
磐田市では、悉平太郎をモチーフにした「しっぺい」が、市のキャラクターとして活躍しています。
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更新日:2019年10月16日