信州駒ヶ根で農業をはじめる


駒ヶ根市は、長野県南部3,000m級の峰々が並ぶ中央アルプスと南アルプスの両山脈に挟まれた伊那谷のほぼ中央に位置します。市内のほぼ中央を北から南に天竜川が流れ、自然豊かな所です。晴天率も高く、気温の日変化・年変化が大きいことから農作物の栽培に適した地域です。米をはじめ、麦、そば、果物、野菜、花、きのこ、畜産とさまざまな農業経営が行われています。

「農業を始めたいと思うけど、何から着手していいのかわからない」という思いはありませんか。
ここでは就農までの流れについて段階的にご説明します。
現在のご自身の状況により、やるべき事や必要な情報、確認する項目などを明確にして、就農まで進めていきましょう。
1.情報収集
農業とはどんなものか理解するためにも、十分な情報収集を行うことが非常に重要です。あなた自身の責任で職業としてふさわしいかを見極めてください。
例えば、農業と言っても果物、米、野菜、花、など多様です。果物の中には、りんご、梨、桃、ぶどうなどいろいろな種類があります。また、りんごの中には、秋映(あきばえ)、シナノゴールド、シナノスイートなど多くの品種があります。栽培方法も、露地栽培、ハウス栽培、有機栽培などいろいろなやり方があります。
参考になる外部サイト
長野県では農業を始める第一歩として、あらかじめ承知しておいた方が良い事や、さまざまなハードル、心構えなどをどれだけ承知しているか、Q&A形式でご自分で確認(診断)していただくページを用意しています。
2.体験・研修
ある程度の情報収集ができたら、実際に土や作物に触れて農業を体験してみましょう。情報収集から得たイメージ像の農業と、実体験から感じられる農業との「差」を感じるのも重要な経験です。
体験の方法としては、駒ヶ根市の就農準備校、長野県が開催する短期研修、近くの農家に農業バイトをさせてもらうなど、以下の方法があります。
- 農ある暮らし入門研修(長野県農業大学校)外部サイト
- 就農体験研修(長野県農業大学校)外部サイト
- 1日農業バイトdaywork 外部サイト
他にデジタル農活信州 の情報も参考になります。(外部サイト)
3.決断
田舎暮らしに憧れて農業を始めたいという理由だけでは、農業を職業にすることはできません。また、農業は台風などの自然が相手となります。収穫時期によっては、早朝から作業する場合もあります。熟慮の結果、栽培作物とともに「農業を始める」と決めたら、これからの農業ライフを具体化させるために、もう少し詳細を考えていきましょう。
例えば、
- 農地は駒ヶ根市内のどのあたりにするのか(駒ヶ根市農地情報)
- 住宅、生活費の確保をどうするのか(駒ヶ根市内の物件情報)
- 栽培技術は、どのように習得するのか
- 営農計画をたててみる(青年等就農計画)外部サイト
- 国の補助金を活用できるのか
他にデジタル農活信州の情報も参考になります。(外部サイト)
4.栽培技術を身につける
農業は就農する前に、ある程度農業技術を習得しておかなければなりません。栽培技術を身につける方法は以下のようにいくつかあります。自分に合った研修先で技術を習得しましょう。
- 長野県農業大学校(外部サイト)
- 長野県里親研修 注釈1(外部サイト)
- JA上伊那インターン研修 注釈2(外部サイト)
(注釈1)国の支援制度「就農準備資金」の活用が可能。 年間150万円(最長2年間給付)。就農予定時50才未満が対象。
(注釈2)研修助成金が支給。年間210万円(最長2年間給付)JA上伊那組合員となる。おおむね18~50歳が対象。
5.就農する
農業の目標を実現するため、まずは栽培技術を磨き生産を安定させ経営を軌道に乗せることを最優先に考えましょう。一般に品質の良い作物を安定的に生産し、農業で食べていくためには3年から5年程度かかるといわれています。販売先をどうやって確保するかも考えていきましょう。そして、なにより大切なのは地域住民の人たちとの信頼関係を築いていくことが重要です。

駒ヶ根市内から望む田園風景と中央アルプスの山並み
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更新日:2023年08月16日