犬猫のための災害や緊急時などの準備

新潟中越大震災や東日本大震災では、多くのペットたちが被災しました。

いざという時のために自分たち家族だけのためでなく、周囲の人たちのことも考えてペットの避難準備もしておきましょう。

日頃の準備

災害が起きた場合、動物たちはパニックを起こして異常行動をとる場合があります。

犬猫には首輪と迷子札をつけ、犬の場合は日頃から係留器具の痛み具合のチェックをしておきます。

また、災害が起きて避難をしなくてはいけないとき、避難場所でのペットの世話などは飼い主の責任になります。普段からペット用に避難用持ち出し袋を準備しておきましょう。

避難所へ連れていく場合の持ち物

避難所への持ち物の詳細
2〜3日分のエサと水

災害時、被災動物に救援物資が届くのは早くても2〜3日かかると予想されます。長期保存のできるもので、なるべく軽いものがよいでしょう。

リードと首輪

普段から首輪やリードには身元の確認ができるように迷子札(犬の場合は鑑札・注射済証)を付けたり、直接住所や飼い主の名前を記入しておきましょう。

万が一飼い主と離れてしまい他のところで保護された場合に飼い主さんのもとに戻ってくる確率が高くなります。

糞を処理する袋、新聞紙、トイレットペーパー、ペットシーツなど

避難時であっても排泄物の処理は、周りの避難者への最低限のマナーです。

ケージ

小型犬や猫は必需品。大型犬も用意できる人は用意しましょう。

ケージには飼い主の名前を記入しておきましょう。

口輪(必要に応じて)

人間や他の動物が苦手、危害を加える恐れのある犬猫にはトラブルを避けるためにも口輪などを用意しておきましょう。

 

自宅へ置いていく場合

犬を外で係留している場合、水害により溺死する恐れがありますので、心配の無い高い場所へ移動し係留します。

家の中へ犬猫を置いていく場合は、2階があれば2階の一室へ、2〜3日分のエサと飲み水を置いていきましょう。

また、他の部屋に行き来ができてしまうと、機器に触れ火災などの恐れがありますので、部屋の移動ができないように鍵などで閉めておく必要があります。

持ち物以外で気をつけておくこと、準備が必要なこと

その他に気を付けておくこと
係留器具の確認と迷子札

災害が起きた際、パニックになり逃げ出して飼い主と再会できない場合があります。

避難所へ連れて行く場合の記述と重なりますが、日頃から係留器具の痛み具合のチェックとペットには飼い主のわかるように迷子札(犬の場合は鑑札、狂犬病予防接種注射済票)などをつけて連絡先がわかるようにしておきましょう。

感染症予防

災害時にペットと人間が同行避難する場合、避難場所には多くの人や動物が集まります。

動物同士は勿論のこと、人畜感染症もあります。病気感染やトラブルを避けるためにも犬は狂犬病の予防ワクチンを1年に1度必ず受け、その他にも犬猫に必要なワクチンやノミ・ダニ予防もしておきましょう。

基本的なしつけ

避難時は大勢が集まりますので普段からの基本的なしつけが非常に重要になります。

ケージに入れても鳴いたり暴れたりしないよう「待て」をはじめ、飼い主さんの言うことを聞くことができるように訓練しておきましょう。

子犬の頃から色々な人や動物に慣れさせ社交的にしておくことが理想です。

近所の人とのコミュニケーション

近所の人と普段から、犬を含めたコミュニケーションを図っておくと避難時にもトラブルが起きにくいでしょう。

 

その他

非常時にはペットに強いストレスがかかり、攻撃的になったり、思わぬ行動にでることもあります。避難場所では、イライラしている人も多いでしょうから、色々な場面を想定した避難の準備を整える必要があります。

万が一震災がおきたとき、避難所に同行避難する場合の準備は前述したとおりです。災害が起こってからでは間に合わない「しつけ」の訓練は、日頃からおこなっておかなければできません。

また、阪神・淡路大震災の教訓で新潟中越大震災では、犬について狂犬病予防注射接種による鑑札登録頭数がかなり正確に把握されており、救助も比較的速やかにおこなわれました。登録と狂犬病予防注射は必ず済ませておきましょう。

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更新日:2020年03月04日