伊南バイパス(国道153号)

伊南バイパス

渋滞緩和や冬季の安全対策などを目的に、国土交通省が平成9年より順次整備を進めてきた国道153号伊南バイパスが、平成30年11月に全線開通しました。

また、令和元年12月には、市内の一部区間で4車線化となりました。利便性が向上した一方で、慣れるまでは注意が必要です。実際の路面標示等を確認し、安全運転をお願いします。

伊南バイパス開通による効果

バイパス開通効果の詳細
地域間の利便性の向上

伊南バイパスの開通により、交通量が増加し、バイパス沿線の開発が進んでいます。全線開通によって、飯島町本郷と駒ヶ根市北の原の間の通過時間は約11分短縮され、地域間の利便性が向上しました(27分から16分に短縮)。

救急活動の支援

国道153号の現道では、急カーブ区間が多く存在し、搬送時における患者への負担が懸念されますが、伊南バイパスの全線開通により、急カーブ区間を回避することができるため、さらに安全で迅速な救急医療活動の支援が可能になりました。

市街地環境の改善(渋滞や騒音の緩和)

伊南バイパスの全線開通により、通過交通と域内交通の分離が図られ市街地の渋滞が緩和されました。今回の全線開通により、国道153号の現道の大型車交通量の約6割がバイパスに転換し、通学時の安心・安全に寄与しています。

安全で安心できる暮らしの確保

安全性の高い道路構造と交通容量の増大により、人や車が安心して通行できます。バイパス開通により国道153号現道区間の交通量が約6割減少し、交通事故の減少も期待されています。

一部4車線化に伴う通行上の主な注意

令和元年12月より、琴平町信号から中通り入口信号までの間が一部4車線となっています。実際の路面標示等を確認し、安全運転をお願いします。

バイパスへ右折で進入する場合

バイバスで右折で侵入する場合の注意

市道からバイパスへ右折で進入する場合は、誤って反対車線へ入らないようにしてください(逆走となります)。

対象となる交差点は、以下の4カ所です。

  • ふれあいセンター西交差点
  • 南田経塚交差点
  • 下市場交差点
  • 赤穂高校西交差点

車線減少地点を通行する場合

市内2カ所の交差点手前で車線が減少し片側1車線となります。車線変更等の際には、十分注意してください。

  • 「ふれあいセンター西」から「琴平町」へ向かう途中で、追い越し車線が右折専用車線に変わります。右折しない車は、左車線へ移ってください。
  • 「赤穂高校西」から「中通り入口」へ向かう途中で、追い越し車線が走行車線へ合流します。

細い市道からバイパスへ進入する場合

細い市道からバイパスへ侵入する場合の注意

信号機のない市道からバイパスへ入る場合、左折のみ可能となります(右折禁止)。

バイパスから交差点を右折して、市道へ進入する場合

バイパスから右折して市道へ侵入する際の注意

バイパスから交差点を右折して市道へ入る場合、追い越し車線にいて、右折レーンへ入る必要があります。事前の準備をお願いします。

対象となる交差点は、以下の4カ所です。

  • ふれあいセンター西交差点
  • 南田経塚交差点
  • 下市場交差点
  • 赤穂高校西交差点

伊南バイパス供用前の問題点

国道153号は、名古屋市から塩尻市を結ぶ延長約220キロメートルの広域幹線道路であるとともに、伊那谷を南北に縦貫し中央自動車道の代替機能を有する伊那谷の生命線です。また、この地域においては、駒ヶ根市、飯島町の中心市街地を貫く重要な生活道路の役割も果たしています。

上伊那地域における産業や観光の大きな核の一つであるこの地域は、モータリゼーションの急激な発達と精密機械産業などの集積による交通量の増加により、朝夕の通勤時間を中心に市街地部を中心に慢性的な渋滞が問題となっていました。また、大型ショッピングセンターなどの相次ぐ出店により、休日の生活交通の増加が著しく、観光交通とあわさって、休日においても渋滞が問題となっていました。

市内の交通量(赤穂地区・中央地区間)は、一日あたり16,800台(平成11年調査)で、渋滞の影響により、平日ピーク時の平均最高速度が約25キロメートル毎時(平成11年道路交通センサス)と他地域より遅く、一般生活だけでなく、救急車や消防車など緊急自動車の活動も妨げられていました。

「伊南バイパス」整備事業経緯

「伊南バイパス」整備事業経緯の詳細
平成3年度〜平成4年度 幹線道路整備計画調査
平成5年度〜平成6年度 直轄国道計画調査(概略設計)
平成7年度〜平成8年度 直轄国道実施調査(予備設計)
平成9年度 事業着手
平成9年7月 都市計画決定
平成10年 用地買収着手
平成13年 工事着手
平成16年3月21日 暫定2車線供用(琴平町〜中通り入口)
平成19年12月15日 暫定2車線供用(中通り入口〜辻沢)
平成24年12月22日 暫定2車線供用(飯島町 本郷中央〜石曾根)
平成26年11月29日 暫定2車線供用(石曾根〜田切中央)
平成30年11月17日 暫定2車線全線開通(田切中央~辻沢)
令和元年12月10日 完成4車線供用(ふれあいセンター西~赤穂高校西)

「伊南バイパス」構造規格

「伊南バイパス」構造規格の詳細
区間 駒ヶ根市赤穂〜上伊那郡飯島町本郷
延長 9.2キロメートル
標準幅員 28メートル
道路の区分 3種 2級
設計速度 60キロメートル
車線数 完成4車線(暫定2車線)

事業の詳細

詳細は、以下のページをご覧ください。

この記事に関するお問い合わせ先

建設課 監理係

〒399-4192
長野県駒ヶ根市赤須町20番1号
電話 0265-83-2111(代表) 内線511
ファックス 0265-83-1278
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更新日:2020年04月05日