介護保険制度の概要
介護保険は、老後の安心をみんなで支える仕組みです
1 介護保険の成り立ち
全国的に高齢化が進んでおり、21世紀半ばには、国民の3人に1人が65歳以上という超高齢社会になります。その超高齢社会では、「介護」は決して特別なことでも、限られた人のことでもなく、誰にでも起こり得る身近な問題になりますが、社会的には大きな問題になります。
この介護を必要とする高齢者を社会全体で支える仕組みとして、平成9年12月に介護保険法が成立し、平成12年4月からスタートしています。
- (注意1)介護保険は、日本における5番目の公的保険制度です。
- (注意2)公的保険制度には、医療保険、国民年金、失業保険及び雇用保険があります。
2 介護保険制度の概要
40歳以上の人が被保険者(保険加入者)となって保険料を負担し、介護が必要と認定されたときには、費用の一部(前年度の所得により、1割または2割)を負担して介護サービスを利用する仕組みです。
- (注意1)保険ですので「加入者」、「保険料負担」及び「保険給付」があります。
- (注意2)公的保険ですので、「保険加入者」は40歳以上全員になり、自動的に加入するようになっています。(救護施設等の一部の適用除外者を除きます。)
- (注意3)「保険料負担」は、65歳以上の人と65歳未満の人で、その額・納付方法・納付先が異なります。(「保険料のページ」をご覧ください。)
- (注意4)「保険給付」は、原則として9割給付で残りの1割が個人負担になります。(平成27年8月から、一定以上の所得がある人が介護保険サービスを利用したときの自己負担は、1割から2割になります)
3 支え合う介護保険
介護保険は、高齢者の人などが加齢により介護が必要になったとき、その介護に必要な費用を社会全体で支え合うという、いわば老後の安心をみんなで支え合う制度です。
介護保険には保険料の負担があります。介護が必要な人や介護をしている人またはその可能性が間近にある人には納得できても、元気な人や若い人には抵抗があるかもしれません。しかし、病気やケガと同様に、いつ介護を必要とする状態や介護をする立場になるとも限りません。
今元気な人は、周りの誰かを支えているのです。また、将来、介護を要する状態になったときは周りのみんなに支えられることになるのです。老後の不安や負担を少しでもなくすため、みんなで支え合い、よりよい介護保険を築きましょう。
- 介護保険制度の詳細は、保険料、サービスの利用などそれぞれのページをご覧ください。
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更新日:2019年08月01日