にぐるまひいて

(文)ドナルド・ホール、(出版)バーバラ・クーニー、(訳)もきかずこ
10月、父さんは荷車に牛をつなぐと、家族みんなでこの1年間に作り、育てたものを荷車に積み込みました。父さんが刈り取った羊の毛を詰めた袋、母さんが羊の毛を紡いで織ったショール、母さんが紡いだ糸で娘が編んだ指なし手袋、息子が料理ナイフで作ったしらかばのほうき、畑で採れたじゃがいもなどです。
父さんは10日がかりで丘を越え谷を抜け、小川をたどり、ようやくポーツマスの市場へ着きました。何もかも売り払い、最後には牛も売った父さんは、ポケットをお金でいっぱいにして市場をあちこち動きまわり、鉄の鍋やししゅう針、ナイフやキャンディーなどのおみやげを買いました。そして市場から家に戻ると、また家族みんなで、冬中新しい荷車の板を用意したり、あまをリンネルに仕上げたりしました。
古き良きアメリカの豊かな暮らしや家族のつながりの深さが感じられる1冊です。
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更新日:2025年10月28日