クリスマスのかね

クリスマスのかね

(原作)レイモンド・M・オールデン、(訳)竹下 文子、(絵)山田 花菜、(出版)教育画劇

遠い国の教会に高い塔がありました。そのてっぺんにつるされた“クリスマスのかね”は、クリスマスイブに一番素晴らしい贈り物が置かれた時、ひとりでに鳴り出すと言われていました。世界一美しいという鐘の音ですが、もう長い間、誰も聞いたことがありませんでした。
とても寒いクリスマスイブの日。教会には、大勢の人が集まりました。お金持ちたちは宝石や金貨を、王様は宝石でいっぱいの冠をささげましたが、鐘は鳴りません。人々がため息をついてささやき合っていた時、神父様の合図で全ての音がやみました。そして、耳をすませる人々に、高い塔から静かに、でもはっきりと響く“クリスマスのかね”の音が聞こえてきました。鐘を鳴らすことができた素晴らしい贈り物は、小さな男の子が心を込めてささげた1枚の銀貨でした。
本当の贈り物とは何かを、優しく教えてくれます。
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