公共下水道事業

事業の概要

下水道は、生活環境の改善を図るとともに、河川や湖沼、海域などの公共用水域の水質を保全するために必要不可欠な都市施設です。

昭和60年当時の日本の下水道整備は、普及率36%(昭和60年度末)。県内では、長野市をはじめとした市町村・組合で供用を開始していましたが、普及率は18%という状況でした。

当時、駒ヶ根市の公共下水道事業は、未着手であり、一般家庭や工場、事業所等からの排水は、未処理のまま公共用水域に排出されていたため、排水路や河川の水質は悪化し、社会問題に発展しかねない状況でした(飯坂工業会の排水は、昭和49年から特定公共下水道で処理)。

また、中央アルプスの主峰駒ヶ岳がある市にとって、河川の水質汚濁の防止は重要です。そこで、長野県が策定した「天竜川流域別下水道整備総合計画」に基づいて、昭和62年に「駒ヶ根市公共下水道整備基本計画」を策定しました。

平成元年に、この基本計画(801ヘクタール)を公共下水道事業の全体計画として、下水道法に基づく事業計画の認可(以下「事業認可」)を受け事業を実施するため、第1期事業実施区域(99ヘクタール)を定め事業に着手しました。

現在までに、全体計画の見直しを4回を行い、併せて事業認可区域の拡大を図り事業を推進しています。

平成26年度末現在での全体計画区域は2,089ヘクタール(将来農業集落排水事業で整備した4地区の統合を想定した計画区域)、また事業認可区域は973ヘクタールとなっています。

事業の経緯

事業の経緯の詳細 ( )は全体計画面積の内数(昭和62年~平成11年)
年月 事業 面積
昭和62年9月 駒ヶ根市公共下水道整備基本計画の策定 801ヘクタール
平成元年3月 都市計画法 下水道計画決定 (686ヘクタール)
平成元年9月 下水道法 事業計画認可 (99ヘクタール)
平成元年10月 都市計画法 事業計画認可 (99ヘクタール)
平成2年3月 駒ヶ根市下水道マスタープランの策定  
平成2年11月 管渠工事に着手  
平成3年3月 全体計画区域の見直し 1,030ヘクタール
平成4年2月 都市計画法 下水道計画決定の変更 (867ヘクタール)
平成4年6月 駒ヶ根市下水道マスタープランの変更  
平成4年9月 下水道法 事業計画の変更認可 (196ヘクタール)
平成4年12月 都市計画法 事業計画の変更認可 (196ヘクタール)
平成4年12月 駒ヶ根浄化センター建設工事着手  
平成7年11月 公共下水道一部供用開始  
平成8年12月 全体計画区域の見直し 1,363ヘクタール
平成9年2月 都市計画法 下水道計画決定の変更 (1,039ヘクタール)
平成10年2月 下水道法 事業計画の変更認可 (578ヘクタール)
平成10年3月 都市計画法 事業計画の変更認可 (578ヘクタール)
平成10年3月 駒ヶ根市下水道マスタープランの変更  
平成10年 事業再評価実施  
平成11年8月 水処理施設第1系2池目稼動  
平成11年9月 沈砂池ポンプ棟着工  
事業の経緯の詳細 ( )は全体計画面積の内数(平成14年~平成30年)
年月 事業 面積
平成14年3月 沈砂池ポンプ棟竣工  
平成15年9月 下水道法 事業計画の変更認可 (832ヘクタール)
平成15年9月 都市計画法 事業計画の変更認可 (832ヘクタール)
平成16年3月 駒ヶ根市下水道マスタープランの変更  
平成16年12月 水処理施設第2系・汚泥濃縮槽No.2着工  
平成19年2月 水処理施設第2系・汚泥濃縮槽No.2竣工  
平成19年3月 下水道法 事業計画の変更認可(処理施設敷地内の主要な施設等変更)  
平成19年4月 水処理施設第2系3池目稼動  
平成19年11月 汚泥処理棟増設工事着工  
平成20年3月 全体計画区域の見直し 1,371ヘクタール
平成20年9月 事業再々評価実施  
平成20年11月 都市計画法 下水道計画決定の変更 (1,036ヘクタール)
平成21年1月 下水道法 事業計画の変更認可 (956ヘクタール)
平成21年1月 都市計画法 事業計画の変更認可 (894ヘクタール)
平成21年3月 汚泥処理棟増設工事竣工  
平成24年4月 水処理施設第2系4池目稼動  
平成26年3月 全体計画区域の見直し 2,089ヘクタール
平成26年11月 下水道法 事業計画の変更認可 (973ヘクタール)
平成26年11月 都市計画法 事業計画の変更認可 (896.8ヘクタール)
平成30年5月 下水道法 事業計画の変更認可 (973ヘクタール)
平成30年5月 都市計画法 事業計画の変更認可 (896.8ヘクタール)

(注意)現事業計画認可の整備目標年次は、令和6年度となっています。

全体計画と事業計画認可の概要

令和3年3月末現在
項目 全体計画 事業認可 備考
目標年次 令和17年 令和6年  
計画区域面積 2,089ヘクタール 973ヘクタール  
計画処理人口 21,820人 19,480人  
日最大計画汚水量 14,500立方メートル/日(立方メートル毎日) 11,900立方メートル/日(立方メートル毎日) 現処理能力10,240立方メートル/日(立方メートル毎日)
排除方式 分流式    
処理方式 標準活性汚泥法    
処理場名 駒ヶ根浄化センター   敷地面積2.88ヘクタール
放流先 天竜川    
  • (注意1)全体計画の計画処理面積、計画処理人口、日最大計画汚水量には、将来統合を想定している農業集落排水地区を含んでいます。
  • (注意2)流入汚水量の増加に伴い処理場の施設を段階的に増設していきます。

 整備状況や法手続きの経緯については、以下をご覧ください。

この記事に関するお問い合わせ先
上下水道課 下水道係

〒399-4192
長野県駒ヶ根市赤須町20番1号
電話 0265-83-2111(代表) 内線532
ファックス 0265-83-1278
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更新日:2023年06月15日