長野県総合防災訓練が行われました【令和3年11月】
災害対策基本法や長野県地域防災計画、駒ヶ根市地域防災計画に基づき、長野県総合防災訓練を実施しました。これは、災害時に即応できる体制の確立や、防災意識の普及高揚と地域防災力の向上を目的とするものです。防災関係機関が連携し、さまざまな防災訓練を総合的に実施しました。
日時 | 令和3年11月14日(日曜日)午前9時~午後0時30分 |
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場所 | 駒ヶ根市役所、市ふれあいセンター、北の原多目的運動場、昭和伊南総合病院、赤穂小学校、早実グラウンド、農村環境改善センター(一心館)等 |
主催 | 長野県、駒ヶ根市 |
被害想定
大雨による天竜川の増水
本州に停滞する秋雨前線の影響により天竜川流域は大雨となり、11月13日午後5時、大雨警報(浸水害)・洪水警報と、天竜川上流氾濫警戒情報が発表された。
市は第2次配備を発令し、市長を長とする駒ヶ根市災害対策本部を設置。下平区入口・小屋・中央・相田地区、上赤須区蟹沢地区に「警戒レベル3 高齢者等避難」を発令した。
11月14日午前7時、天竜川の沢渡水位観測所で氾濫危険水位(レベル4水位)に到達し、氾濫のおそれがあるため、天竜川上流氾濫危険情報(洪水警報)が発表された。市は下平区入口・小屋・中央・相田地区、上赤須区蟹沢地区に「警戒レベル4 避難指示」を発令した。
南海トラフ巨大地震(陸側)の発生
11月14日午前8時20分、南海トラフ(陸側)を震源とするマグニチュード9.0の地震が発生し、市内で最大震度6弱を観測した。県は県知事を長とする長野県災害対策本部を設置。
この地震により、市内各地で建物が倒壊して負傷者が発生し、一部地域ではライフラインが寸断。
市内西部の北割地区で土砂崩落が発生し、幹線道路が途絶され孤立状態となった。
訓練内容
市と県は「災害対策本部」を設置し、各防災関係機関の協力の下、被害把握、情報収集、情報伝達、救出救助、災害医療本部等の運営、避難所の開設・運営、ボランティアセンター設置・運営など総合的な災害応急対策訓練を実施しました。
特色のある訓練の実施
各種システムを活用した災害対策本部開設・運営訓練
市役所に設置した対策本部
県庁と市役所の災害対策本部では、県防災情報システム、テレビ会議システム、物資調達輸送調整等システム等を活用して情報共有を行いました。
災害対応にあたる各機関・団体が災害や対応状況に係る情報を共有し、災害に関する現状と課題、対応方針等の共有を図りました。
関係機関と連携した災害救出・救助等訓練
応急救護などの様子
土砂災害によって多数発生した負傷者に対する救助、応急救護・トリアージ、救急搬送を関係機関と連携して行いました。
県等災害医療本部、DMAT・DPAT調整本部等の運営訓練
県災害医療本部、災害派遣医療チーム(DMAT)・災害派遣精神医療チーム(DPAT)調整本部・活動拠点本部、上伊那地域災害医療本部を駒ヶ根市文化センター内に設置し、昭和伊南総合病院の訓練と連携した各本部の運営を行いました。
DMATが搭乗した大型ヘリによる負傷者の広域搬送も実施しました。
文化センターでの本部運営
大型ヘリによる訓練
新型コロナウイルス感染症対策等に配慮した避難所開設・運営訓練
新型コロナウイルス感染症対策や避難所環境改善に配慮した、標準的な避難所を赤穂小学校体育館にて開設・運営しました。
避難所の設営
駒ヶ根市赤十字奉仕団の炊き出し訓練
実際的な地域内物資輸送拠点開設・運営訓練
物資輸送拠点の開設
地域内の物資輸送拠点を北の原多目的運動場に開設し、物資調達輸送調整等システムなどを活用して物資の調達・輸送調整、県施設から拠点への物資搬入、避難所への物資の輸送等の運営を実際の備蓄品等を使用して行いました。
ボランティアセンター設置・運営訓練
ボランティアの受け入れ
市ふれあいセンターにボランティアセンターを設置し、ボランティアの募集・受け入れ等の運営を行いました。
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更新日:2022年02月17日