駒ヶ根市

大久保のコウトウネンブツ

23年2月撮影
23年2月撮影
●指定…国・記録作成等の措置を講ずべき
      無形の文化財(平成23・3・9)
●所在地…東伊那大久保
 
 2月に東伊那大久保の集会所で行われる民俗行事である。
 大きな輪をつくり、直径2メートル半もある大きな木製の数珠の輪の周りを子どもたちが囲み、輪の真ん中に入った一人が鐘を叩いて合図すると、一斉に「コウトウネンブツナンマイダー」と大きな声で唱えながら数珠を回す。数珠の一箇所に木札がついており(昔は古銭もついていた)、その木札がまわってくるとうやうやしく一礼する。これだけの単純なことであるが、一節ごとに「チーン」とやるため、調子が良くだんだんと子どもたちは熱っぽくなってくる。

 念仏の後には、味付け御飯と味噌汁の食事が現在の習わしとなっている。
 この行事は、全国的に子どもの悪性感冒(風邪)が流行したため、その厄(やく)を払うためと伝えられ、大久保地区では、古く江戸時代の終わり頃から行われていたようである。昔は節分の前日常会(集落)単位で当番の家に集まって行い、村中廻って歩いたと云われており、その後「白飯」「豆腐の味噌汁」「いわし」がつきものの食事をとったとのことである。
 戦時中、立ち消えになっていた時期もあったが、昭和38年(1963)頃まで続いていた。その後一時途絶えていたが、昭和49年(1974)に復活して行われている。現在は青少年育成事業の一環として、2月に大久保地区の子ども一同が集まって行われている。
 伊那谷の南部を中心に残る節分に伴う「コト八日行事(ようかぎょうじ)」は、2月8日あるいは9日に、コトノカミオクリあるいはオクリガミ、カゼノカミオクリなどと呼ばれる行事が行われ、その前日もしくは数日前に、コトネンブツ・タイショウコウジンなどと呼ばれる行事が行われている。この二つの行事は、前者のみ行う集落もあるが、多くの集落では二つを一体として行っている。伊那谷のコト八日行事は、コトネンブツとコトノカミオクリが一体で行われている例が見られる。年の初めなどに村にふりかかる災厄を防ぎ送り出そうとする行事で、子どもたちによって担われる所が多く見られる点や、集落を廻り、笹竹などとともにコトノカミを集落まで送り出す点に特色が見られるとして、平成23年(2011)3月に国の「記録作成等の措置を講ずべき無形の文化財」に選択された。
 大久保のコウトウネンブツもこの一つの行事として選択の中に挙げられている。


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