駒ヶ根市

アオサギオオヨシキリオオルリカワウ
カワセミキセキレイコサギトビ
マガモヤマセミ


アオサギ



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アオサギは、体調90cm、翼開長160cmほどの大きさで、日本にいるサギの中では最大です。脚や首、クチバシが長く、飛ぶ姿は首をS字に曲げ、脚を後方に伸ばしています。翼の先端は黒色に見えますが、光線の加減によっては青みがかって見えることからアオサギという名前が付いたといわれています。アオサギは水際でじっと立ちすくみ、魚を狙います。餌は主に魚ですが、そのほかにカエルやカニなども食べています。こうした採食は日中観察されますが、時には夜間も行っています。魚を捕えるときは、サギ特有のS字に縮めた首がバネ仕掛けのようにすばやく伸びます。
現在アオサギを見ようと思えば、天竜川に行けば必ずと言っていいほどに観察できる鳥です。しかし、この鳥は近年急速に増えてきたサギです。天竜川にこの鳥が入り込んできたのは1980年代後半で、年間通して観察されるようになったのは1992年頃からです。このような状況の中で、2000年に、伊那谷でアオサギの繁殖が初めて確認されました。場所は駒ヶ根市下平と伊那市の春日城址公園近くで、いずれも段丘崖の森林帯でした。

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オオヨシキリ



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オオヨシキリはスズメよりも少し大きめで、スズメによく似た褐色系の色をした夏鳥です。伊那谷では別名ヨシワラスズメと呼ばれています。オオヨシキリという呼び方もそうですが、これらの名前はこの鳥の生息環境をよくあらわしています。すなわち、オオヨシキリはヨシ原と密接に結びついて生息している鳥といえます。オオヨシキリの伊那谷への渡来は、4月下旬です。オオヨシキリの雄は、雌よりも1〜2週間早く渡ってきます。オオヨシキリのことをギョウギョウシ(行々子)と言うように、雄はギョッギョッシ、ギョッギョシ、ケケシ、ケケシ、カチカチとにぎやかに鳴きます。この鳴き声は自分の縄張りを守りながらメスを誘っている雄の姿なのです。雄は自分の存在をアピールするために大きな口を開けて鳴きます。そうした姿を見ていると、口の中の赤い色も目に入ってきます。雌は、よりよい環境で縄張りを構えている雄に寄り添い、つがいを形成すると考えられています。よい場所を占めた雄は、多くの雌を獲得することができます。オオヨシキリの多くは一夫一妻ですが、時には1羽の雄に5羽の奥さんを持つという一夫五妻の例も観察されています。

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オオルリ



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遠くに中央アルプスの残雪を望むころ、里の木々は新緑に覆われてきます。この時、渓流の主役であるオオルリが、南の国から飛来してきます。地味な色をした雌に対し、雄は頭から背中にかけて、その名の通り実に美しい瑠璃色をしています。伊那谷では、このオオルリのことを単にルリとかルリチョウとも呼んでいます。春の陽射しに照らし出された雄の瑠璃色は、渓流の宝石です。芽吹きの小枝で誇らしげに照らし出された雄の姿を見た方であれば、まぶたに焼き付けられたオオルリの映像は、一生消え去ることはないでしょう。
オオルリのさえずりは、渓流の流れの音にかき消されることなく谷間に響きます。このさえずりは、いろいろ変化しますが、さえずりの最後に「ジジッ」と濁った音がよく入っています。
この声を頼りにその姿を探すと、オオルリは見晴らしの良い枝に止まっています。そして、体を渓流の方に向けていることがよくあります。こうしたオオルリを発見したら、しばらくその鳴き声に耳を傾けながら様子を見てみましょう。そのうち、急に枝先を飛び立ち、また同じ枝の方に戻るという行動を観察することができるでしょう。これはフライキャッチングといって、止まり木近くを飛んでいる昆虫を捕える姿です。オオルリにとって渓流部は絶好のレストランなのです。

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カワウ



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カワウは、最近になって伊那谷に進出してきた鳥です。その侵入ルートは、天竜川を北上してきたようです。吉瀬ダムには、時折カラーリングの付いたカワウが訪れています。これまでに琵琶湖の竹生島や愛知県渥美半島、浜名湖周辺で捕獲された個体を確認しています。伊那谷で最初にカワウが発見されたのは平成4年(1992)天龍村の平岡ダムです。この頃、吉瀬ダムでも1羽のカワウが観察されています。しかしこの時は、両地区とも大きな群れではありませんでした。その後、平成7年(1995)に100羽程の群れが下伊那郡高森町の天竜川で観察されました。そして上伊那郡へは、その1年後に進出してきました。侵入してきた当初は冬季の飛来でしたが、今では一年を通してみることができます。
こうしたカワウの分布拡大は、伊那谷に限らず全国的な傾向にあります。全国的にみても、昭和45年代(1970)にカワウが生息していた地域は、多くありませんでした。それが昭和55年代(1980)に入ると、その分布域は拡大していきました。そして今では、本州から九州までの広範囲な地域へ分布を拡大させています。

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カワセミ



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カワセミは全国の平地から山地の河川や湖沼に生息しています。伊那谷では一年中観察することのできる留鳥です。一方、北海道のように寒い所にいるものは、冬季に暖地へ移動しています。餌は主に5cm未満の魚を主食としますが、時にはエビや蛙、オタマジャクシといったものも食べます。こうした餌を捕えようと、水辺に突き出た樹木や石にじっと止まっているカワセミを見ることがあります。また、水上で低空飛行を行って水中にダイビングして魚を捕えることもあります。
3月上旬から雄同士の縄張り争いが行われ、3月下旬から巣造りが始まります。雄は前年に使用していた古巣を見回り、その巣が使用できなければ新しい巣を掘ります。巣場所は砂や粘土層のような掘りやすい所を選んで掘っています。カワセミの営巣環境はヤマセミと同じように、餌と止まり木及び隠れ場所が必要です。そして、営巣場所となる崖の存在が重要な要素となります。
カワセミの巣穴は、その大部分が川から500m以内に限られているといわれています。天竜川を中心としたカワセミの巣の多くは、河川敷内の中州が削られた砂の層を利用して掘っています。しかしカワセミの行動圏から考えて、こうした営巣場所は限られてきます。そのため、人間の生活圏に位置する場所にも進出していかなければならないのが現状です。

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キセキレイ



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伊那谷で観察できるセキレイ類は、キセキレイの他に、セグロセキレイ、ハクセキレイ、タヒバリ、ビンズイがいます。これらの特徴は、歩くときに長い尾を上下に振り、飛翔するときは波形を描いて飛びます。見通しのより天竜川に行くと、一年中キセキレイやセグロセキレイ、ハクセキレイといった鳥たちを見ることができます。そして冬季には、冬鳥としてやってくるタヒバリの群れも見かけます。こうした河川に生息する鳥たちに対し、ビンズイは中央アルプスの千畳敷のような標高の高い場所で見ることができます。伊那谷では別名キヒバリと呼ばれるように、ヒバリに似た美しいさえずりです。
河原の水辺に注意しながらキセキレイを探すと、長い尾を上下に振りながら石の上を歩く姿を見つけることができます。こうした石をたたくような動作から、伊那谷ではイシタタキ、イシクナギ、イシクナイとも呼ばれています。ここでいうクナギ、クナイという言葉は、「揺り動かして叩くこと」「交合」を意味しています。日本書紀の中では、子孫繁栄の方法を教えた鳥として出てきます。昔からキセキレイが大切にされてきましたが、それは子づくりの神様のお使い、縁起の良い鳥という考えが根底にあったからでしょう。

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コサギ



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一般にシラサギと呼ばれるサギ類は、コサギの他にダイサギ、チュウサギ、アマサギがいます。コサギはこの中でも一番体が小さく、体長60cmほどの鳥です。コサギとは小さいサギを意味します。くちばしが一年中黒く、足の指が黄色い鳥です。伊那谷におけるコサギは、昭和35年(1960)以前はめったに見ることができない鳥でした。それが、昭和47年(1972)頃から、年間通して観察されるようになりました。そして昭和51年(1976)には南箕輪村でゴイサギと一緒に集団繁殖するコサギが確認されました。その後南箕輪村の集団繁殖地は、毎年のように有害鳥として駆除されたため、箕輪町へ移動しました。箕輪町の明音寺では平成2年(1990)から4年間、100羽程度のコサギが集団で繁殖していました。しかし、この繁殖地も有害鳥駆除のためなくなってしまいました。かつて天竜川へ行けば年間通して観察することが出来たコサギは、だんだん減少してきています。現在その個体数は昭和55年(1980)の個体数に比べ5分の1程になっています。現在、伊那谷での繁殖地は伊那市に1ヶ所しかありません。

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トビ



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トビの飛行は、上昇気流を翼に受けながら飛ぶ帆翔という飛び方です。トビが輪を描きながら飛んでいるのは、上昇気流から外れないようにしているためです。この帆翔という飛び方は、翼をはばたかせながら飛ぶ飛び方よりも、エネルギーを使うことはありません。
よくトビとカラスの追いかけ合いを見ることがありますが、圧倒的にカラスの方が優勢です。これは先に述べた飛行の違いによります。トビは、上昇気流を受けやすいように面積のある翼を持っています。これに対しカラスは、羽ばたきを交えて飛びやすい翼を持っています。そのため、旋回能力においてはカラスの方が上で、トビの行動を十分妨げることができるのです。こうした能力のおかげで、カラスはトビが見つけた餌を横取りすることもできるのです。
いったん上昇気流から抜け出たトビは、翼をピンと張って滑空に入ります。時折、眼下に広がる世界を楽しむかのように頭を動かす仕草がみられます。傍目には、ゆったりと飛んでいるトビも実はこの時、必死になって獲物を探しているのです。トビは、人の7倍ほどの視力を持つと考えられていますが、その目で獲物を見つけ出しているのです。ちょうど、私たちが探鳥会の時に使う7倍の双眼鏡で見る世界です。
天竜川の堤防上でトビを観察していると、水辺に打ち上げられた大きなコイをたべていたり、水面すれすれに滑空してきて魚を捕えたりしていることもあります。トビは生きたものから死んだものまで、さまざまな餌を食べる清掃屋と言えるでしょう。

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マガモ



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2001年に銃猟禁止区域に指定された吉瀬ダムで、これまで50種以上の野鳥が観察されています。
このダム湖は流れが緩やかなため、カモ達の休息所ともなっています。
ここでは頭から首にかけて光沢がある緑色を特徴とするマガモが、カルガモと一緒に年間通して観察されます。しかし、個体数からいうと、11月から翌年の3月にかけてたくさん集まってきます。この頃になると、マガモを含めた200羽以上のカモを観察することができます。
冬季に吉瀬ダムにやってくるこれらのカモの多くは、北からの渡来者です。

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ヤマセミ



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ヤマセミは、全国的に渓流や湖沼に生息する留鳥です。長野県では千曲川、犀川、木曽川、天竜川といった大きな河川はもちろん、その支流にも入り込んでいます。標高的には1500m位まで生息しています。そのため「渓流の鳥」というイメージが強い鳥です。
ヤマセミはカワセミと同じ場所で生息していることもありますが、餌としている捕える魚の大きさは違います。それは、ヤマセミが5〜18cmの魚を捕えているのに対して、カワセミは主に5cm未満の魚を獲っています。このことが、ヤマセミガカワセミと一緒に生息していける要因なのでしょう。ヤマセミはカワセミと同じように水中にいる魚をダイビングして捕えます。この時の平均時速は50kmと言われています。長野県下の大きな河川ではウグイ、オイカワなどを餌として取っていますが、渓谷で生活しているヤマセミはもっぱらイワナやヤマメといった渓流魚を餌としています。ヤマセミの採食方法は、良く張り出した木に止まって魚を狙う待ち伏せ法と、低空飛翔からの水中へのダイビングです。良く観察できる特定の木には、魚のうろこがついていることがあります。これはダイビングして捕えた魚を叩きつけた跡です。その木の下にはヤマセミのフンで白くなっていることがあります。ヤマセミにとって、こうした採食場所がいくつかあるという事が、ヤマセミの行動圏の広さを決定しているのです。

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